タイルの床や壁の場合、タイル事態は割れやヒビがなければ問題はありませんが、目地が弱りタイルが浮いてきたり家の動きによって床と壁のつなぎ目に亀裂が入ったりする現状が起こるとタイル下地に水が浸入することにより、土台や柱の腐食の原因を作ります。

脱衣場と浴室入り口の床がぶよぶよしてきたら下地の腐食の可能性は高い状況です。

一般的に言われているのが、在来工法の浴室は20年で大掛かりなメンテナンスが必要です。

お風呂は使用するたびに湯水を使用する場所のため、メンテナンスが遅くなればそれだけ下地や躯体の腐食の可能性も高くなり、シロアリ被害の危険度も高まりメンテナンス費用も嵩みます。

20年使用して浴室をリフォームする場合は、掃除の楽でヒートショック対策も考慮しユニットバスへの交換をお勧めします。

自由なスペースで作れる在来工法のお風呂の場合は希望の大きさの規格のユニットバスが設置できないケースもあります。

ご希望の大きさのオーダーユニットバスを製作できるケースもあるのでご相談ください。

在来工法でのタイルの貼替、下地防水処理、浴槽交換などもできます。

その場合は、工期と費用がユニットバスよりかかります。

在来工法の浴槽には、大きく分けて「据え置きタイプ」と「埋め込みタイプ」があります。

据え置きタイプは、脚のある浴槽を床におく設置方法です。浴槽内の湯水は栓を抜くとそのまま床の勾配に沿って洗い場側の排水溝へ流れていく間接排水です。

バランス釜を使用している浴槽もこの据え置きタイプです。

据え置きタイプの浴槽交換費用は、

・新規浴槽本体費

・既存浴槽撤去処分費

・新規浴槽設置費

・バランス釜や風呂給湯器との接続費

で9万円程度～で交換できます。

新規浴槽本体のサイズや仕様で金額は変わってきます。

据置きタイプの浴槽は、交換をしやすいタイプですね。

埋め込みタイプは、浴室の床面から浴槽の3分の1程度埋め込まれて設置されているタイプです。浴槽の湯水は栓を抜くと浴槽の排水口からそのまま排水管に流れていく直接排水です。

埋め込みタイプの場合は、浴槽本体の設置費用以外に既存浴槽撤去時に影響が出る部分のタイル貼替えや水漏れさせない為の下地処理なども発生します。
埋め込みタイプの浴槽交換費は、

・新規浴槽本体費

・既存浴槽撤去処分費

・新規浴槽設置費

・風呂給湯器との接続費

・床、壁の一部下地補修、タイル貼替え費

で30万円程度～が交換費用となります。

上記の場合は、最低限の仕様での交換費用となり、浴槽の仕様をグレードアップしたり、タイルの貼替えを全体的に行うと60万円を超えるケースもあります。

ユニットバスに比べ新築時でも在来工法の浴室を作るには費用と工期がかかります。

自由にデザインでき豪華な浴室を演出できる在来工法の浴室は魅力的ですがメンテナンスの費用はユニットバスより掛かります。